軍隊がしている腕章の意味は何?軍隊の階級章などを豆知識。
腕章のイメージが軍人と結びつくのは、軍人が出てくる映画の写真を見たときに多くの人が腕に巻かれた腕章を、印象深く残っているためといわれています。軍服はそれだけ、人の印象に残りやすく戦争を知らない年代の人でも知っているほど認知度が高い制服です。 その軍隊がしていた腕章はどのような意味を持つものなのでしょう?そう問われて正確に答えられる人はあまりいません。 軍隊の階級章もなんとなくならわかるけど・・・という感じですよね。 今回は、軍隊がしている腕章の意味そして、軍隊の正しい階級章などの普段知りえない豆知識をお伝えします。
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軍隊の腕章にはどんな意味があるの?
軍隊の腕章は、階級や役割をあらわしています。それによって所属する組織を一目でわかるようになっているのです。軍隊での腕章は、 階級章がついていない服の上につけるのが基本です。腕章を使用しているのは、東南アジアに多く、自分の地位を周りの人に即座に知ってもらうため、憲兵や 赤十字関係者、さらに衛生兵などが使用しています。
基本的な軍隊の階級
基本的な軍隊の階級は上から、
- 大将
- 中将
- 小将
- 大佐
- 中佐
- 少佐
- 大尉
- 中尉
- 少尉
- 准尉
- 上級曹長
- 曹長
- 軍曹
- 伍長
- 上等兵
- 一等兵
- 二等兵
となります。 国によっては、もっと階級が多い場合があり腕章よりも制服にワッペンで階級章を表しているものが多いそうです。
日本の自衛隊の階級章
日本の自衛隊も階級章は腕章ではなく制服にワッペンで表されています。 陸上自衛隊は、陸上幕僚長は金色の星が4つ、陸将は金色の星が3つ、陸将補は金色の星が2つ、1等陸佐は金色の星が3つで三角形に並び下に二本線、2等陸佐は金色の星が2つで下に二本線、3等陸佐は金色の星が1つで下に二本線、1等陸尉は金色の星が3つで参画に並び下に一本線、2等陸佐は金色の星が2つで下に一本戦、3等陸佐は金色の星が1つで下に一本線、准陸尉は一本線のみ、陸曹長、2等陸曹、3等陸曹は、金色で縦長のものに星が掘ってあり、それぞれ星の下の線の数や形が違います。その下には、陸士長、1等陸士、2等陸士は深緑色で縦長の下が逆三角の形に星は一つで線の数がそれぞれ異なります。 海上自衛隊、航空自衛隊ではそれぞれ色合いが異なる階級章となっています。 詳しくは、自衛隊の階級章についてのサイトで確認するとわかりやすいです。 http://www.mod.go.jp/pco/kumamoto/kaikyu/kaikyu.html 上記の階級に当てはめていくと、
- 陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長は大将
- 陸将、海将、空将は中将
- 陸将補、海将補、空将補は小将
- 1等陸佐、1等海佐、1等空佐は大佐
- 2等陸佐、2等海佐、2等空佐は中佐
- 3等陸佐、3等陸佐、3等空佐は少佐
- 1等陸尉、1等海尉、1等空尉は大尉
- 2等陸尉、2等海尉、2等空尉は中尉
- 3等陸尉、3等海尉、3等空尉は少尉
- 准陸尉、准海尉、准空尉は准尉
- 陸曹長、海曹長、空曹長は上級曹長
- 1等陸曹、1等海曹、1等空曹は曹長
- 2等陸曹、2等海曹、2等空曹は軍曹
- 3等陸曹、3等海曹、3等空曹は伍長
- 陸士長、海士長、空士長は上等兵
- 1等陸士、1等海士、1等空士は1等兵
- 2等陸士、2等海士、2等空士は2等兵
となります。 階級はとてもたくさんあります。今は腕章ではありませんが、階級章を表すワッペンはとても重要な役割をしているのがわかります。
自衛隊に階級が必要な理由
自衛隊で階級が必要な理由は、序列を明確にする事、そして、命令系統を明瞭にするためです。この規律が乱れると指示した事が正しく伝わらなくなり、混乱を示す事になります。緊急を要する状況や危険な場所での活動の場合、その命令が多くの命を守るために大切な支持となります。 自衛隊にとってこの階級章はとても大切なものであり、守るべき規律でもあるのです。階級章をつけてむやみに外に出歩いてはいけないなどの規律もあります。 自衛隊の階級章は、星がつけられていますが、この星を「桜星」と呼ぶそうです。自衛隊のシンボルの花が桜であるためそうつけられたと言われています。
まとめ
大きな災害や事故があると、その場にすぐにかけつけて一人一人の命を守るために活動してくれている自衛隊。日本のみならず、海外での災害時にも活躍している姿をニュースでよくみられます。 自衛隊の階級章の桜星は、そんな大変な活動を支える大切な意味が込められていたのです。 その意味を知る事で、自衛隊の活動の大切さを改めて感じていただけたのではないでしょうか。