腕章ってどんな意味から生まれたの?腕章がもつそもそもの意味合い。
腕章とは、そもそもどんな意味があるものなのか考えた事はありますか? 入学式や卒業式などの式典や自治体などのお祭りや行事があるときに、よく見かける腕章ですが、あまりに見慣れているのでもともとの意味合いなどを考える事がなかったと思います。 この腕章はどのように始まり、どんな意味を持つものなのか?腕章の正しい着用方法などをお伝えします。
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腕章の始まり
腕章の起源については、色々な説がありますが、中世にキリスト教の聖地とされるエルサレムをイスラム教徒から奪還するために送り出された十字軍から始まったといわれています。 十字軍は、遠く故郷を離れて命をかけて戦いました。その戦い抜いた証明として君主や上官から貴金属の記章を送られたのが現在わかっている一番古いものです。この時の記章は、腕章ではなく勲章だったそうです。 それから、軍人や警察官が自分の所属する組織や階級などをわかりやすくするために、使用されるようになったといわれています。(諸説あり)
腕章の役割
腕章と聞くと、軍人を思い出す人も多いようです。その理由は、腕章自体がとても目立ち、人の記憶に残りやすいからなのです。そのため、今では色々な場面で腕章を使用されています。 その腕章の役割とは、つけている人の職業や役職、さらにその人の役割を明確に表す事なのです。 例えば、
- 警察官
- 軍人
- 赤十字関係者
- 警備
- 交通指導
- 街頭宣伝時の取材
- PRESS
- 報道
- 一般取材
- 集会の案内役
- 学校行事
- スポーツ行事
- 葬儀案内役
など様々な場面で腕章は使用されています。 腕章は、遠くから見てもすぐに判別できるので多くの場面で活用されているのです。
正しい腕章のつけ方
腕章は、どちらの腕につけるかご存知ですか? 正しくは、左側です。これは、最初に紹介しました腕章の起源ともなった勲章からきているものなのです。 十字軍は、命をかけて戦い抜き、生き抜いて帰国しました。人間の体の中で命を象徴する部分は、どこだと思いますか?そう、心臓です。 私たち人間の命を象徴する心臓に近い、左胸に勲章をつけたと言われています。そのルーツ現在へも引き継がれ、現在でも腕章は左腕につけるのが基本とされています。 さらに、もう一つ理由があります。それは、多くの人が右利きだからです。右に腕章をつけるのは難しいですよね。さらに、動くときに腕章が邪魔になりかねません。そんな理由もあり、腕章は左腕につけるのが正しいつけ方なのです。 軍服などで、右側にワッペンのような腕章をつけられている場合もありますが、階級が上になると左側につけられるそうです。 腕章のつけ方が、私たちの命と関わりがあるなんて意外と知らない事実なのです。腕章をつける機会がある時は、ぜひこの事を思い出してみてください。腕章への意識もかなり変わってきますよね。
腕章には2種類ある
腕章と一言でいっても、色々な種類があります。それを大きく分けると2種類に大別できます。 一つは、警察、軍事、警備、係などの役割を示す腕章。 もう一つは、一般の人が入れない場所に特別な入場許可として使用される、腕章です。 入場許可証は、腕章ではなくアームパスと呼ばれています。入場許可証は首に巻くものが一般的ですが、アームパスとして腕に巻くだけで、いちいち取り出したり、認証をしたりする手間がはぶけます。 特に両手がふさがるような、取材などのときにはとても便利です。腕に巻いているので誰からもよく見えて、途中で外さなくてもよいのでなくす心配もありません。 私もイベントなどに行くときに、首から下げる入場パスが多いのですが、首から下げていると下を向いた時に、ぶつけてしまったり絡んだりしてしまってとても不便です。その度に、アームパスにしてくれると便利なのにと思ってしまいます。
まとめ
私たちにとても身近な腕章なので、その起源や意味までは深く考えた事はなかったとおもいますが、実際にその意味を知る事で色々な歴史の背景まで感じられたと思います。 腕章は私たちの生活にはなくてはならないものです。その起源が命と関わっている事や腕章の持つ大きな役割を多くの人が知っていただけたら嬉しいです。