警察官の制服って目立ちますよね。悪いことしていないのに、ちらっと制服が見えただけでドキッとしたりする人が多いそうです。なかなかじっくり警察官の制服を見る機会がないと思いますが、よく見てみると腕に腕章をしています。その腕章には、とても深い意味が込められているのです。その意味、そして腕章がどのような素材でできているかなど、警察官の腕章及び制服などについてお伝えします。

 

記事インデックス

  1. 警察の腕章の色とその意味
  2. 警察の制服には意味がある
  3. 鉄道警察隊の腕章
  4. 腕章はどんな素材でできている?
  5. まとめ

 

警察の腕章の色とその意味

警察官がつけている腕章を見た事がありますか?そう、白緑の腕章です。 これは、交通安全の仕事をしている交通警察官がつけているものです。このデザインもとは、鉄道関係者が交通安全意識を高めるために作られたといわれています。それを大正12年2月に、警察に制度として導入されました。 腕章の色の意味は、 緑色(よもぎ色)は道路をあらわし、白色はレール(軌道)をあらわしたデザインとなっています。交通警察官がつけている腕章には、市民の交通安全を思って作られたのが感じ取られます。

 

警察の制服には意味がある

警察官の制服は、明治7年に誕生しました。最初は、紺色からはじまり黒色の時代もありました。現在では、濃い紺色になっています。そして、お気づきでしょうか?女性警察官の制服が男性警察官のものより、色合いが明るくなっていることに。これは、女性らしさを強調するために色合いを明るくしたそうです。 警察官が制服を着用しているのには意味があります。それは、どこにいても一目で警察官だとわかるようにするためです。 その制服に階級に基づいて階級章がつけられています。 一番下から、巡査、巡査長、巡査部長は、横板及び横板下方の桜庭がシルバーで、上に上がるにしたがって金色で一桁ずつ多くなっています。 警部補、警部、警視は、横板がシルバーで横板下方の桜庭は金色となり、同じく上の階級に上がるにしたがって、金色で一桁ずつ多くなります。 さらに、警視正、警視長、警視監は、横板及び横板下方の桜庭が金色で、上の階級に上がるにしたがって、金色で一桁ずつ多くなっていきます。 その他、日本の警察官で一人のみに与えられる階級のなかで最高峰の警視総監は、金色の星が4つ並んだ形となっています。警察の事務を束ねる警察庁長官は、金色の星が5つとなります。同じ制服でもこれだけの違いがあるのは驚きですね。

 

鉄道警察隊の腕章

鉄道警察隊はご存知ですか?1987年に鉄道公安職員が廃止となりその代わりに鉄道警察隊が誕生しました。鉄道施設での個人の生命や身体、財産の保護や防犯、検挙さらには、事故防止、事故捜査などの業務をしています。その他、踏切事故や鉄道事故の対応、救助活動なども鉄道警察隊が行います。鉄道警察隊の業務は多岐にわたるのです。 これらの業務は、警察ではなく、鉄道職員がしているものだと思っている人が多く、鉄道警察隊の存在の認知は意外と低いのです。 この鉄道警察隊は、「鉄道警察隊」と刺繍が入った腕章をつけています。襟には、RPの文字に挟まれたレール断面のマークが入った警察章(旭日章)の記章をつけているのです。 意外と知られていない鉄道警察隊ですが、私たちが安心して電車をや駅を利用できるのは、鉄道警察隊が常に安全を守ってくれているからなのです。

 

腕章はどんな素材でできている?

腕章は、基本的にはフエルトという素材でできています。化学繊維を混紡した羊毛のフエルト記事にパイルと呼ばれる着色した短繊維を転写して印刷をしたあとに、ビニールで汚れ防止用のカバーをしたものです。 その他に、ヘリアと呼ばれる合成皮革のレザー調の素材のものもあります。 ヘリアは、比較的価格が安いので大量に必要な時には便利です。さらに、学校などで使用する場合は、自分で作ることもできます。その場合、フエルトに文字を切り取って貼り付けて作るそうです。自分で作ってみると腕章の仕組みをより理解できるかもしれません。 作ってみたい人は、「腕章の作り方」と検索するといくつか出てきますので試してみてくださいね。

 

まとめ

今回は、警察の腕章と警察の豆知識をお伝えしました。警察はとても身近な存在なのに、意外と知らない事が多くて驚いたと思います。腕章の意味や階級章の違いなどを知ると、警察官の制服をまじまじと観察してみたくなりますよね。刑事ドラマでも制服がでたらじっくり見てみましょう。 そして、鉄道警察隊の存在によって交番や警察署に行かなくても、痴漢を駅で現行犯逮捕できるのです。女性にとってはとても強い味方です。 警察は、普段生活している場所だけでなく鉄道でも私たちの安全を守ってくれているのです。腕章はとても奥深いアイテムですね。